- 令和2年分確定申告の期限延長、申告書の余白に文言付記する簡易な手続は認めず。「災害による申告、納付等の期限延長申請書」の提出が必要。
国税庁は4月6日、「国税における新型コロナウイルス感染症拡大防止への対応と申告や納税などの当面の税務上の取扱いに関するFAQ」を更新し、簡易な方法による個別延長(問1-3)などを追加等した。
令和元年分の申告所得税等の確定申告については、新型コロナの影響により申告期限までに申告できなくても申告期限の延長に関する個別の申請書等を別途作成する必要はなく、申告書を提出する際に、その余白に「新型コロナウイルスによる申告・納付期限延長申請」といった文言を付記するか、e-Taxの場合は所定の欄にその旨を入力するなどの簡易な手続で申請を行うことが認められていた。しかし、令和2年分確定申告については、新型コロナ等の影響により申告期限までに申告等できないやむを得ない理由がある場合には、これまでと同様、申請による個別指定で期限延長が認められるが、簡易な手続による申請は認められず、「災害による申告、納付等の期限延長申請書」を提出する必要があるとしている。法人税や相続税などの他の税目の申告等についても同様である。
○ 令和2年分確定申告については、換気・消毒・距離確保といった感染症対策や時間指定の入場整理券の導入等など、あらかじめ様々な感染症対策を講じており、更に、十分な申告期間を確保して確定申告会場の混雑回避の徹底を図る観点から申告期限・納付期限を一律に延長しました。こうした対策を通じて確定申告会場に来場される方等が安心して申告できるような環境を整備しており、申告期限内に申告いただけるものと考えています。 |