- 令和4年分の平均給与は458万円(+2.7%)と2年連続の増加。企業規模別でみても個人事業から資本金10億円以上のすべての階級で前年分の平均給与を上回る。
- 平均賞与も72万円(同+4.2%)と2年連続で増加。
国税庁は9月27日、「令和4年分民間給与実態統計調査結果」を公表した。それによると、平均給与は458万円(前年比+2.7%)と2年連続で増加したことが分かった。男女別では、男性は563万円(同+2.5%)、女性は314万円(同+3.9%)だった。企業規模別でみても個人事業から資本金10億円以上のすべての階級で前年分を上回っている(下表参照)。政府が税制などで企業の賃上げを促すなか、一つの結果として表れた格好だ。また、平均賞与も72万円(同+4.2%)と2年連続で増加した。
民間の給与所得者の数は5,967万人と前年に比べ91万人減少したが、給与の総額は231兆2,640億円(同+2.2%)と増加、源泉徴収された所得税額も12兆424億円(同+7.0%)に増加している。
なお、令和4年分調査から、休廃業等により調査対象外となった事業所の算出方法の見直しなどを行った新たな復元推計手法が適用されたことを踏まえ、平成26年分から令和3年分についても、新たな復元推計手法に基づき計算した調査結果も併せて公表されている。